ここ1年位で遊んだゲーム(PS4)の総評 PART.3
オッス!オラ、イツキ。
益々暑くなって来てますね、6月上旬なのに30℃越えですよ神。この星は終わるのでしょうか。という訳で、今回のPART.3は地球が終わるその前にプレイして欲しいゲーム目白押しです。
それでは、いっきまショー
● Life is Strange(100点)
流れゆく時間は重く、そして儚い
青春の眩しさや、命の重さ、二度と取り戻せない時間……齢を重ねる内に無意識に目を背けていたそれらを真正面から叩きつけられたような、僕にとってはそんな作品でした。
プレイ前にPVを見ていたのですが、『超能力を手に入れた女の子が旧友との友情を取り戻していってその内不思議現象に巻き込まれて~』みたいなフワッフワなストーリーを予想していたのですが見事裏切られました。勿論良い意味で。ただ「あ、そういう感じのゲームでしたか……」という感想がプレイ中何度も浮かびました。明言は控えますがストーリー、結構エグめです。
アドベンチャーゲームとしても画期的で非常に面白く、脱出ゲームのように色々と調べて情報を集め、ストーリーを展開させていくのですが、「時を戻す」というシステムを本当に上手く活用してるなぁと感心させられました。
随所に見られる映画的な演出や、あえて手作り感を出した味のあるUI、聞いているだけでウルッとくるような切ないBGMも作品の魅力を引き立てています。
他にも主人公を筆頭に魅力的なキャラクターや、選択肢によって分岐していくストーリーなど語るべき点はまだまだあるのですが、まだ未プレイであるのならば、これ以上の情報なしに遊んで頂きたい、そんなゲームでした。
攻略サイトを見ずに遊んで本当に良かった、僕は心からそう思っています。
● Marvel's Spider-Man(100点)
パーフェクトだ、スパイダー
僕はゲームの中身の事などとんと疎く、「ゲーム技術の蘊蓄なんてどうでもいい」というタイプの人間なのですが、このゲームに触れた最初の感想は「凄い技術力だ……(小並感)」でした。
ゲームが始まるといきなり、何の前置きもなくニューヨークの街に放り出されるのですが、それでも街中をスイスイとスイング出来てしまうのです。何となくで操作してみると、思った通りにスパイダーマンがビルを飛び越え、隙間を縫い、何のストレスも無しに空中を駆けるこの爽快感……開始数分でスイングジャンキーの出来上がりです。一応FTも用意されているのですが、移動が楽し過ぎてさらさら使う気にはなりませんでした。(ただFTを使うととてもシュールな映像が見れますのでお勧めです)
また移動だけでなく戦闘の爽快感も極上で、悪漢どもをスタイリッシュかつスピーディにボッコボコのグルッグルンにすることが出来ます。
この作品で我らがスパイダーマン(米帝)が飛び回るのは、アベンジャーズが西海岸に出張中のニューヨークということで、アベンジャーズタワーを初めとしてマーベルネタが街の至る所に散りばめられているので、特にマーベルファンにはお勧めです。(ネトフリでディフェンダーズ観てたので結構ニヤリと出来ました。ディフェンダーズ面白いよ、観ようね)
ストーリーはゲームオリジナルなんですが、王道ヒーロー物といった感じでアツい展開の連続でした。どんなシリアスな状況でも軽口を忘れないピーターが大好きです。あとDLCも大変ボリュームがあって面白かったです。まさかマーベル作品にツンデレの素晴らしさを教えられるとは。
とにかくそんな感じでお勧めポイント盛りだくさんの、パーフェクトなゲームでした。
● Ghost of Tsushima(100点)
対馬の絶景に見惚れる、外国産のガチ和風ゲー
「『Ghost of Tsushima』の一番の魅力とは」と聞かれたら僕は間違いなく「対馬の美しさ」と答えるはずです。「それ対馬の魅力じゃね?」と言われるかも知れませんが、その対馬の魅力を見事に表現しきった事こそがこのゲームの素晴らしい点だと思います。
というか正直僕は対馬に行った事が無いのですが、もし本当にこんな綺麗な場所があるならいつか行ってみたいなと、そう思わせる程の美しさでした。ススキ原を愛馬の空(そら)と共に駆けてみたいものです。
そしてその絶景の中、草木のざわめき、あるいは波の音をBGMに刃を交える……これ以上のエモさがあるでしょうか。思わず手に汗握り唾を飲むその臨場感は、まさしく時代劇に入り込んだかのようでした。
このゲームの魅力はそれだけではありません。美しき対馬を守る為、誉れを捨て命がけで戦う武士……冥人(蒙古絶対殺すマン)こと境井仁(さかいじん)。口調は「ザ・侍」って感じだけどどこか可愛げがあり、誰にでも優しく困っている人には分け隔てなく手を差し伸べるこのおじさんに愛着が湧かずにはいられません。
他にも「これ本当に外国産ですか」と思うような作り込みの奥深さ、声優陣の名演、悲哀に満ちたサブストーリーなどなど、語り尽くせぬ魅力にあふれた名作でした。
● ウィッチャー3 ワイルドハント(120点)
もっと早くウィッチャーに、ゲラルトに出会いたかった
ポーランドのファンタジー小説『ウィッチャー』のゲーム版第3弾にして、主人公ゲラルト最後の冒険の物語です。
そう、最後の物語から始めちゃったんですね僕は……というか、3を遊んだ方の多くは僕と同じだったんじゃないかと思います。なにせ最終章でグンと知名度を上げた作品ですので、1,2に至ってはウィキペディアが存在しません。
一応「前作までのシリーズを知らない人でも楽しめる」と公式も謳ってはいるのですが、知らない固有名詞が当たり前のように出てきますので、ストーリーを楽しむなら予習は必須です。逆に言いますと、過去作を勉強しておくとストーリーがめちゃくちゃ楽しめること請け合いです。シナリオは本当に秀逸で、濡れ場有り策略有り、救いようの無い話も多いけどウィットに富んでいて、とにかく個人的にドストライクでした。またプレイヤーの選択によって分岐するマルチストーリーシステムもリアルで面白かったです。
ゲームシステムに関しては、プレイ当初は若干もっさりした挙動が気になるものの、徐々に慣れシステムを理解するにつれてズブズブとのめり込んでいく面白さがありました。敵に応じて策を練り、戦法を変える面白味もあるので、気分は怪物退治の専門家・ウィッチャーそのものです。
またローカライズが非常に丁寧で、スカイリムのようなオモシロ翻訳は一切なく、壮大なボリュームかつ専門用語多めの剣と魔法の世界観を見事に日本語で表現しつくしていました。
そして何より僕がプレイして感じたのは、「作り手の愛」です。このゲームを作った人はこの「ウィッチャー」という作品が本当に好きなんだなぁ、と。最近下記の公式動画を見つけたのですが、ウィッチャー3を最後まで、そしてDLCまで遊んだ人間には涙が出るほど堪らない内容でした。「あぁ、このゲームを遊んで良かった」と思う事間違いなしです。
● ディスオナード(85点)
今どき珍しい(?)硬派なステルスゲー
TES、Falloutシリーズで知られるベセスダ社製のステルス暗殺ゲームです。ステルスゲームというと、メタルギアやアサシンクリード、ヒットマンなど様々なシリーズがありますが、結局正面突破で無双出来てしまって何ならそっちの方が面白かったり、変なネタに走ったりと言ったゲームが多い中、「硬派だなぁ」と唸らされたのがこのディスオナードでした。
正直言うと正面切っての無双も出来なくはないのですが、このゲームの場合はイマイチ面白味に欠ける為、「如何に見つからずに敵を巧く出し抜くか」の一点を追求するのがこのゲームの醍醐味と言えるでしょう。
またこのゲームの特徴として「魔法」が存在し、瞬間移動や時間停止、動物や人間への憑依などを巧く活用する事で、硬派じゃない僕でも爽快感のあるスタイリッシュな隠密行動が可能となっていました。
世界観はダークなスチームパンクと言った感じで、特に主人公の装備は僕の少年心をくすぐってくれました。シナリオに関してもとことん硬派、おふざけはほとんどなし、ウィットに富んだ台詞もほとんど無しととにかくストイック……! 「台詞回しはユーモラスに」を信条としているのですが、これはこれでアリだなと思ってしまいました。(熱い掌返し)
しかし要所要所でアツい展開を見せてくれるシナリオや、またとある分岐ルートで観られる(良い意味で)拍子抜けするエンディングは個人的にとても好みでした。
さて、三回に渡って総評を書いてきましたが如何でしたでしょうか。100点以上が大量発生してしまい「お前の判定ガバガバじゃねぇか」とお思いの方もいるかも知れませんが、正直自分でも驚く程に当たりのゲームにばかり出会った一年でした。
いやぁ、ゲームって本当にいいもんですね~(水野並感)
本当にお勧めのゲームばかりですので、是非プレイされてみて下さい。そして僕と語り合いましょう。
それからPART1で「しばらくゲーム離れするぞ~」とか言ってましたが今さっそくFalloutの2周目を開始してしまいました。だめだこりゃ
という訳で多分そう遠くない未来にまた懲りずにゲーム総評なんぞを書くと思いますので、その時はまたまたよろしくお願い致します。
そんな訳で、そいじゃまったの~う