2021/6/1(火)の日記 お年寄りに優しく

 

お疲れ様です、イツキです。

6月入りましたね。そこそこ暑くなってきたよ。蚊が出て来たよ。いやだよ。

月初と言うことで仕事は忙しかった。いやだよ。

 

仕事から帰って夕食を食べてると、母がこんな話をしてくれました。

 

僕の母は配達の仕事をしているのですが、お客さんの中には認知症のお年寄りの方も珍しくないそうで。今日集金に行った家も認知症で一人暮らしのお婆さんだったそうなんですが、「家中探してもお金が無いから払えない」と言われたそうです。

「仕方ない、また出直そう」と母が思っていると、丁度お弁当屋さんが宅配に来て、お弁当2つ分の合計1000円を請求されたのですが当然払える訳もありません。

 

「そりゃ困りますよ、何とか払ってもらわないと」と弁当屋のおじさん。

するとお婆さんはしわくちゃの封筒から小銭を出したのですが、全部合わせても650円しか入っていません。

「仕方ないですね、事務所に確認するから待っててください」と言うおじさんに、母が残りの350円を立て替えると言うと、おじさんは代金を受け取って帰って行きました。

 

お婆さんは母に礼を言い、「郵便局に連れて行ってくれないか」と頼みました。お金を下ろして母への支払いを済ませたいと言うのです。

母は快諾して郵便局へ連れて行きましたが、お婆さんはお金の下ろし方も分かりません。代わりに通帳を記帳してあげると、残高は1000円も入っていなかったそうです。

しかし半月ほど前には2ヶ月分の年金が振り込まれていました。

 

たった半月で2ヶ月の生活費が無くなっている事に不安を覚えた母は、お婆さんを家に連れ帰った後、家に上がらせて貰うことにしました。

家の中はコタツと冷蔵庫がある位でTVも無く、かなり殺風景でした。

お婆さんはホームヘルパーを頼んでいるそうなのですが、ここ1週間は何か用があって休んでいるそうです。

ただホワイトボードにはヘルパーの方からの「お金が無かったのでお弁当は断りました」という1週間前のメッセージが残されていました。

500円のお弁当も買えないほどお金の無い認知症のお婆さんを1週間以上ほったらかしにしておくホームヘルパーに驚いた母は、市の福祉課にお婆さんの状況を説明し、その後民政委員を派遣してもらう事になったそうです。

 

「仕事以上の事をしろ」とは言いませんが、生活に困窮している認知症の方を受け持った上で1週間近く休むのであれば、せめてうちの母がそうしたように福祉課に相談するとか、何か手を打ってあげるのが人ってもんじゃないのかなと思います。だって大袈裟でなく生き死にに関わる問題ですやん。

 

とまぁ、見知らぬホームヘルパーにモヤモヤしながら食う飯のマズイ事マズイ事。

お年寄りには優しくなりたいね。